技術書典向けに書籍『メイキング・オブ・きのこるエフエム』を書いた

今月更新できていなかった理由の8割くらい*1が本作向けの作業だったのですが、ようやく先日脱稿しました。

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目標にしていた技術書典の日程は本日までですが、電子書籍に関しては期間後も買えるとか買えないとかいう話なので興味のある方はチェックしていただけますと幸いです。

techbookfest.org

執筆に際して「無理はしない、ただし最後までやり切る」スタンスでゆるく進行した結果として本の制作がオンラインイベントの会期中にまでかかってしまいました。

が、逆にいうと通常の即売会と違い特定の日ではなく期間で開催するオンラインイベントだからこそできたアウトプットの形なのかなぁと感じております*2。それでも原稿追い込み前はいつものように切羽詰まっていたんですけどね。

気になる反応の方ですが、イベント期間最終日時点で概ね2桁部数を超えたほどです。

イベントでのこの数の相場は分かりませんが、ただでさえテーマが自前のポッドキャストで購入者ターゲット自体が限定的な中オンラインイベントで場の勢いのようなものもないところ、お金を払ってでも読もうと思ってくださっている人の数に近しいと思っています。数字の大小以前にただただありがたいですね。

個人的には即売会の醍醐味であるお祭り感や品物の受け渡しの際に生まれることも少なくない雑談、直接感謝の言葉を伝える機会を得られないのは少し物足りないですが、これはオンラインだとやむなしですね*3

もちろん、運営の方にはオンラインでも機会としてイベントを設けていただけることはありがたく、おかげさまでこうして「きのこるエフエム」として初となる本を作ることができました。

物理本については当初オフライン即売会用に考えていたものでした。オンライン開催の今回作る必要はなかったのですが、表紙イラストを描いていただいたオレンジ先生への献本や、今後きのこるエフエムを紹介する上での物理的な営業ツールとしての利用を想定して制作しました。また自己満足の部分では、以前より利用させていただいている印刷所に少しでもお金を落とすという意味合いもあります。

*1:あとはポッドキャストの収録、最近徐々に戻ってきたコミュニティ活動仕込み、仕事がいつも以上に忙しかったというのもありますが、気づけば更新のリズムが途絶えてしまっていました。

*2:一方、物理本も頒布する予定だったのが、印刷に思った以上に納期がかかること、イベント側で入庫について思った以上に厳密に規定してて、物理本をイベント本体で頒布できなかったのは誤算でした。この辺りの下調べを怠っているあたりもゆるいというかなんというか。

*3:購入いただいた方には差し支えなければ、twitterでつぶやいていただけると嬉しいです。

Shinjuku.rbをオンラインで実施した

shinjukurb.connpass.com

今年に入っては二回目のShinjuku.rbをオンラインで開催した。

Shinjuku.rb自体は元々、比較的少人数で双方向にディスカッションすることを価値としていたので、どうしても発言する人が限定されがちなオンライン環境とは相性が悪かったのだが、このままでは年内に再開もたたなさそうなのとオンラインでのディスカスや懇親会の知見も溜まってきていることもあり実験的に行った。

ツールにはSpatialChatを利用した。位置と距離の概念がある多対多型の通話ツールで実は最近有料化しているのだが、たまたま自分が課金していたこともあり今回採用した。

他にも進行や運用をスムーズにするために、途中入退室を想定した簡単なスライドを用意したり、パネルディスカッションのように話のネタを明示的に持って行ったりとオンラインならではの準備を行った。

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とはいえ、今回は初めてのオンライン開催というのもあり基本はフリートークを主体に進行した。やってみての気づきをメモ書きがてら。

  • 2時間と予め時間を決めていたのは良かった
    • ただ純粋に話すだけで丸々だときつかったかも。LTのような発表コンテンツも入れていきたい。
  • 全部で9名が参加したが、リモートでの勤務状況を話すクラスタとRuby 3.0について話すクラスタにうまく分かれたのは良かった。
    • 適切な人数規模でやれたおかげか、ROMはほぼ出なかったと思う
  • ただ、クラスタ間の行き来は難しく、結局人が固定化してしまった印象
    • 特に自分の立ち位置として、話を振る、みたいな役割をしていたので尚更移動しづらかったかも。
    • リモートでの雑談だとファシリテータがいた方が話しやすい?仕組みでなんとかできる?

と、事前に予測できたことは回避できつつも、さらに改善できる点はありそう、という感じで収まった。 今後は、

  • 相互のコミュニケーションの時間は入れつつも、LTのようなコンテンツを入れていく
    • ただし、従前の反省から継続するために運営負荷は極力低くしたい
    • あえてテーマを設けない
  • 他のツールも試していく

と知見をためていければと思う。

EMFM リスナー感謝の会に参加してきた

emfm.connpass.com

ポッドキャストを始めたきっかけがEMFMといっても過言ではない自分にとって、原点とも言えるパーソナリティお二方と話せるのは得がたい一方で、だからこそ気軽に参加登録しづらい側面もあり。

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正直イベント公開当初は「自分が参加してもなぁ」と遠慮している部分もあったのですが、ページを定期的にウォッチしているとどうやら枠に余裕がありそうだぞ、ということで思い切って参加登録してきました。

実はお二人とは、私も当日スタッフとしてお手伝いしていたEOF2019の場で直接コミュニケーションを取ったことはありました。しかしながらしっかりと話せたのは懇親会も盛り上がったタイミングでしたし、言ってしまえばその時の勢いもあったと思います。

lineblog.me

それ以外にもEngineering Manager Meetupだったり技術書典だったりでお話しする機会はあったのですが、ネットワーキング的な場所だとどうしても自分自身one of themであるわけで、私が一方的に認知している、その感覚で親しくのも違うよなぁとか登録したあとであっても、もにょもにょ考えるわけです。

そんな著名人と会うかのような、いや実際そうなのですが、ちょっとした緊張感を持って当日臨んでまいりました。ところが実際には事前のビビリとは裏腹に飲み会で話す人数規模としてはちょうどよく、パーソナリティのお二方ともディープに話せて、すごく贅沢な時間を過ごすことができました。

もちろん飲み会の場ですから、全員の自己紹介から始まり、ちょっとつっこんだ話まで多種多様なテーマをお酒を交えながら楽しくお話ししました。自分としては、特に最近のEMFM本編で気になったトピックや用語について深掘りすることができて大満足でした。

公開イベントということもあり初対面の方も多かったのですが、パーソナリティのお二人がうまく話を振ってくださったおかげで、まるで同僚同士の飲み会であるかのような空気感で過ごすことができました。ありがとうございました。

その文章、ブログに書くか、Twitterに書くか

手軽にアウトプットする場として特に深く考えずにブログを利用していますが、気軽にアウトプットするのであればTwitterでいいんじゃないかな、とか思うことがありまして。

情報にあふれている今日日、技術など明確に調べごとをしてたどり着くものでない限りはあらゆる情報はフロー、流れていくわけです。

特に自分の場合は言葉が連続した文章ではなく、脈略のない単語や文単位で出てくることも多く、実際にこのポストも上から下に書くというよりは、思いついた文章群を散らかして後からまとめる、みたいな書き方をしています。

であれば出力の敷居をさらに低く、思いついた先から投稿するのであればTwitterで良さそうであります。文字制限こそありますが、連続ツイートみたいな形で長文を載せている方(↓みたいな感じ)もよく観測されますし大した問題ではなさそうです。

おそらく我々より若いと思われるのですが、そういった世代ではメモアプリなどに書いた長文のスクリーンショットを画像として投稿されているのもみられます。

また、インプレッションの時点で内容をみてもらえるので効率よく読んでもらえるという側面もありそうです。実際の露出数や反応数はGoogle Analyticsのように分析ダッシュボードでしかみられないはずなのでちょっと一手間かかりはしますが、みようと思えばみられます(まあ、リツイートとかいいねとかはすぐにわかりますよね)。

一方で自分としてはどんな文章であっても、それがTwitterであったとしても変な伝わり方をしないかチェックするのが癖になっているため、ツイートするのもブログを書くのも心理的な障壁はそこまで変わらなかったりします。

昔はもっとくだらないことを書いて(書けて)いた気がするのですが、歳を取った自分自身の変化なのか、ネット人口が増えた時代の変化なのかセンシティブになっているのは確かで、となればどこに書くかは媒体が云々というよりは自分自身のスタイルな気がしてきました。今では好みみたいなもので、境目はないんでしょうね、とか。

私の今のブログを書くモチベーションの大部分は社会とのつながり感で、読んで欲しい一方でめちゃくちゃ拡散されると、それはそれでこっぱずかしいみたいな感情が正直あります。実際には数えられるくらいのPV数なのに、何を気にしているんだろうという感じなのですがまあそういった心持ちなのです。

見てほしいけど、拡散したいわけでもない。ブログに書いて、ひっそりTwitter連携する今くらいがちょうどいいのかもしれませんね。

お盆休みの振り返り

ちょうど一週間ほど前に昨日までのまとまった休みの計画を立てていた*1

treby.hatenablog.com

続ける技術で言及されていた、が自分自身が弱い(サボってしまう)点としてメジャーメント、計測があるので記録として残してみたいと思う。

結果としては、企画やインプット周りについて実施できた一方、アウトプットは手が回らなかった。もちろん全く何もアウトプットしていないわけではないが、ものとしては仕込みのようなことにとどまっている。

今回私としては珍しい試みとして、時間の使い方の実績をそれなりに意識して把握する、ということを行った。生活に費やした部分、娯楽に費やした部分、列挙した作業に費やした部分、何に時間を使ったか、に関わらず、実際にかかった時間を大雑把であるが記録したのである。

そうすると気づきとして面白いのは、物事見積もりどおりに進まない、という既知の教訓を感覚だけでなく論理の上でも捉えられるようになった。

記録することで意識の上では些細なこと、例えば料理する時間であったり、テレビを見る時間だったり、睡眠時間であっても定量的に把握することができる。そして、それらの時間を休暇全体と照らし合わせると「何に時間がかかっているのか」が明確に見えるようになる。

これをやりたいことと合わせて、計画を立てていけば、より精度の高く、そして無理のない計画が立てられそうだと気づけたのが大きかった。

*1:まあ今から見ると計画というよりはToDo、やりたいことリストみたいになっている点はあるがそれはそれ。

お盆休みの計画

職場の制度上は7〜9月のどこかで一週間夏休みを取得するような仕組みになっていて、せっかくなので、ということで月曜日までの三連休はささやかながらも家の外の世界で心身ともにリフレッシュに活用した。

ところがその連休が過ぎても、夏休みという体でまだ多少まとまった休みの日数が残っていることに気がついた。個人的にこれまであまり有給休暇を活用してこなかったこともあって、不意に長い休みがくることに、すっかり油断していたのだ。

この期間をただ何もせずに過ごすのも乙ではあるが、せっかくリフレッシュして物事へのやる気が満ちているタイミングである。すでに一日が終わりそうではあるが多少なりとも何かやり遂げたいということで所信を書いておこうと思う。

企画ものは関係各所と内容を詰めたり、日程を調整したりというので時間がかかるところもあるので、まとまった時間を活用する点では一人で進められるところを注力することになりそう。

適応半年の法則

まあ単なる言葉遊びです。新しい環境に身を置いた時、端的にいえば転職した後に余所者感がなくなるまでの時間といえばいいでしょうか。振り返れば一人前に仕事ができるといって良くなるまでの期間は大体半年かなぁという感じがしています。「仕事ができる」というのはあくまで自分の実感ではあり外からの評価は分からないですけど。

そしてこの期間をすぎると、一定職場に適応でき、右も左も分からずもやもやしていた仕事が楽しくなってくる、あるいは当初浮かされていた熱病から解放されて、良くも悪くも地に足がつけて業務に取り組めるようになったという実感があります。

そうすると自分が担当していない業務に関しても「門前の小僧、習わぬ経を読む」といいますか、なんとなく語れるようになり、前職との文化的な違いについても「朱に交われば赤くなる」というか現状が普通になって違和感を持たなくなっていきます。

業種の違いによる企業文化の差分が大きかったことや急な完全在宅勤務への移行もあって少し半年より足が出ましたが、今回の転職においても、仕事の進め方というかコツを掴めた感覚があります。

順応には良し悪し両面ある*1かな、とは思いますが、自分の適性に合わせた環境を選び、その上で環境から影響を受け、また自分も環境に影響を与えるみたいな良いサイクルを作って行ければ、と思います。

*1:典型的には慣れて仕事がスムーズにいくようになったり自発的に動きやすくなったりするのが良い点、慣れてミスをしたり業務上改善できるところに気づけなくなったりするところ悪い点と思っています