きっかけは本当に偶然だったが、自身がOrganizerを務めているShinjuku.rbを再開できることになった。
ご縁があり、Shinjuku.rbを再開できることになりました。わいわいしましょー! Shinjuku.rb #90 再開プレDrink Up! https://t.co/qgNL5tB5Ld #shinjukurb
— とれびー (Hiroaki Ninomiya) (@treby006) February 29, 2024
3/28に開催した再開プレDrink Upの場で、即興であるが自分の考えや今後の話をしてきた。
端的にまとめると今後のコミュニティ運営をハマちゃん(@hama8383)や南谷さん(@yuki3738)を旗振り役とした新体制に移行したい旨と、同時に現在のOrganizerであるたださん(@tdakak)と私は今後サポーターに回りたい意思を表明した。
コミュニティの代替わりともいえるこの出来事は、Shinjuku.rbにとって大きな転機であるしナラティブ的な要素もあるのでブログを残すことにした。
Shinjuku.rbとは
Shinjuku.rbは元々、shishiさん(@shishi4tw)が立ち上げた地域Rubyコミュニティの一つで、新宿界隈のRubyistがインタラクティブに交流することを価値においている。
私自身はshishiさん時代のShinjuku.rbに参加していないが、聞くところによるとモブプロやExtreme Fishbowlといったコンテンツが多かったらしい。コロナ禍を挟んで長い間一緒にOrganizerをしていた、たださんによると、特別なものだったとのことである。
昨日は @shishi4tw が始めてくださった #shinjukurb はこれからもいろんな人に愛されていくんだろうな〜と思えたのでよかったし、shishi さんへの感謝もみんなの前で言えたのでよかった。文鳥にとっての初代shinjukurbは特別なもので、どこに行ってもあの精神みたいなものは受け継いでいきたいな!
— ただあき (@tdakak) March 29, 2024
二代目への移り変わり
それがOrganizerのshishiさん自身が新宿から離れてしまい開催されなくなったのが2014年の上旬で、その1年後に三木さん(@threetreeslight)が手を挙げて再開したのが今の体制の原型である。実に9年前のことで時間が経つのは早い。
当初は三木さんに加えて、角さん(@sumyapp)、私という体制で開始した。これまでのコミュニティ方針をリスペクトしつつもその時の体制ならではの色を出したいとの考えもあり、インタラクティブな議論を大事にしながらも毎回テーマを決めて月一で開催するという形で落ち着いた。
しばらくはこのスタイルを続けていたが、数年続ける中で流石にネタ切れに直面し、中後期はRustやGoといったOrganizerやコミュニティが興味のある話をするような場に変化していった。その頃からExtreme FishBowlやモブプロ、単なる飲み会(忘年会、新年会 etc)のような試みも増えていったように思う。
会場に関しては初期は松倉さん(@matsubokkuri)のつながりで西新宿にあったメタップス社を使わせてもらったり、有志の方々のイベントスペースをスポットで借りたりしていたが、当時私の所属していたReproが代々木に移転してからは、新しくできたReproのイベントスペースで行うことが通例となった。
月日の流れとともにOrganizer陣も多少の入れ替わりがあり、角さんが多忙で参加できなくなったり、板倉さん(@itkrt2y)に入ってもらったり、三木さんがやはり多忙で欠席しがちになったりと変化があった。そして気づけば、たださんと私という体制に落ち着いた。
二代目Shinjuku.rbの休止
二代目が休止に至った大きな理由の一つは間違いなく4年前のコロナウイルス感染症の拡大だろう。同一の事象で多くのコミュニティが打撃を受けたと思う。
他には、私自身が転職してRubyの会社で働かなくなり、業務・プライベート共にRubyに触れられる機会が減ってしまったこともあるかもしれない。
実際にはconnpassのイベント履歴を見ると、2020年9月〜2022年7月の期間でOnline開催をしていた形跡が残っている。
これは勉強会というよりはコミュニティの有志で生存報告をしあうという側面が強かったように感じる。今からすると昔の話となったが、リモート主体の環境の中、各自宅からPCに向かって緩くお酒を飲みながら駄弁ったりコード談義したりするのがそれはそれで乙だった。
リモート化で緩く続けていたが、業務上の多忙やOrganizerの都合で2023年は一度も開催できなかった。そうして何となく二代目の休止期に入ってしまった。
再開のきっかけ
実際には休止している間も全くつながりがなくなったわけではなく、仲の良いRubyistと飲んだり、RubyKaigiでコミュニティとのつながりを細々と保っていた*1。
ただ、2023年半ばにコロナウイルス感染症の5類移行がアナウンスされ、少しずつオフラインのイベントが復活する中でもShinjuku.rbの再開目処は立っておらず、実質休止したままになていた。
理由としては、先述の通り業務でRubyに触っていないこともあるし、ここ数年で私自身の関心が変化したというのもある。さらに個人的には、コミュニティは大好きな一方で看板に掲げているRubyから遠くなってしまった人間がRubyのコミュニティを主催していて良いのだろうか、という葛藤もあった。
旧友を温めるようなドリンクアップであれば歓迎だが、それであれば個別にお声がけしてやっているわけでコミュニティでやる、という感じではなかったのだ。
そんなふんわりと休止したShinjuku.rbの歯車が回り始めたのは、1月にあったEM系のイベントでの南谷さん(@yuki3738)との偶然の再会だった。
お互い純粋にエンジニア採用に関心があったのだが、思わぬ再会に話が盛り上がり、その流れでShinjuku.rbを再開しようとノリで各所に連絡し始めたのがきっかけだった。
面白いのは、南谷さんが昨年末に転職した先の会社のCTOでもあるヤブさん(@yaboojp)とは2023年のRubyKaigiで再会しており、たまたま会社間のつながりもあったことからやや密にコミュニケーションをとっていたことだ。
さらにはお二人の会社には、直近でかいばさん(@kaiba)という古くからのつながりの方も転職しており、徐々にRubyコミュニティ味を帯びてきていた。そんなShinjuku.rbのOrganizerでありながら何とも動けていない自分と第一線でRubyを使って事業を行っている会社の再会にただならぬ縁を感じた。
南谷さんの紹介で、直近活発に活動しているOmotesando.rbのハマちゃん(@hama8383)を交えて無理のない範囲で企画したのがここまでの経緯だ。
今後のShinjuku.rb
イベントページを公開してみて、その反響の大きさには驚かされた*2。2019年ごろは20人登録していると多い方だったのが、執筆時点で募集定員を超えるほどの申し込みが入っている。
参加者層も懐かしい面々が見える一方で、着実に新しい方も増えてきているのがコミュニティの継続性としてはありがたい。個人的には、LT需要が高くなっているというのは驚きで、きちんとLT登壇者を管理しないと回らないというところに、自分が運営をやっていた頃とは文化が変わったことを感じた。
冒頭に述べた通り、現在のOrganizerであるたださん(@tdakak)と私は今後サポーターに回りたいと考えているが、先日のDrink upにてonigraさん(@onigra_)からOrganizerに挙手もあったり、早速コミュニティとしての面白い化学反応が起こっているように感じる。
そういえば文鳥は #shinjukurb の主催を @onigra_ さんにバトンタッチします🤝
— ただあき (@tdakak) March 29, 2024
とれびーさんも今後はサポートに回るので、新メンバーでお送りする #shinjukurb を楽しみにしていただけたら嬉しいです!
一時期、運営に深く関与してきた人間として、今後のShinjuku.rbの展開が楽しみだ。
*1:さらに特筆すると、Rubyコミュニティの繋がりの@takeyuwebさんや@yensakiさんにはお仕事の上でも大変助けていただいている(参考動画)。ありがとうございます。
*2:ちなみに「好きなものLT」というテーマはRebootに携わるメンバーの飲み会の中で、ハマちゃんが提案してくれたものだ