KindleにDLしたきりで読了していなかった『まんがで身につく 続ける技術』を一念発起して読んだ。
記録によると5月にチェックしたらしいが、「続ける技術」という本を最後まで読み続けることもできないというある種「服を買いにいく服がない」状態をようやく脱することができたと言えるだろう。
それにしても、日常的に本を読まなく(読めなく)なってからどのくらい経っただろう。ネットニュースやホッテントリで日常的にネットメディアには触れているので、この事象は活字離れというより、腰を据えて読書する行為ができなくなったと言えるだろうか。良いことだとはわかっているのに習慣化はできていない。
タイトルからも分かる通り、本書はそんな「続けたいことがあるのに続かない、続けられない」という問題にフォーカスした技術について述べている。
読書習慣の他に身に覚えがあるものといえば、コードを書き続けることだったり、運動を続けることだったり。決して全くやっていないわけではないけど習慣とまでは定着していないものがそれなりにある。
このブログの更新についても私の中で
- できるだけ頻繁に書く(なるべく毎日書く)が、書かなくても良い
- テーマは絞らない
- 生煮えの内容でも投稿して良い
と、ハードルを下げてはいるが習慣という観点では実際には週一で書けたら良い方であろうか。これもまったくダメではないが、「このこと記事に書きたい」と思って書けていないものも現実にはある。
本書の要点としては、
- 続けたいことが続けられないのは努力でも気合でもなく、技術(やり方)だ
- 過剰行動を減らして、不足行動を増やす。そのための先行条件を定義し、目的のため整える
- 過剰行動のメリットを知ってチェンジ行動に置き換える
- 続けていくためには客観的、定量的なメジャーメントが有効
ということなのだが、まんがというより娯楽に近い形をしていること、進研ゼミのようなストーリーに沿って進むすっきりとした読後感がある。
もしかしたら内容については「言われてみればそりゃそうだし、そんなことは分かっている」というものが多いかもしれない。だが、知っていても、やらかしてしまうのが私である。実際にここ最近は自分のメンタルにばかり目がいき、それを引き起こす行動(と十分に予測可能な結果)に目がいっていなかったとの気づきがあった。
さて、読了後の実践の部分では読了してから(過剰行動である)まとめサイトの類をみることをしなくなった。まとめサイト*1を開いてしまうという行動のメリットを「隙間時間の娯楽寄りの情報収集(ざっくばらんな意見や情報が欲しい)」と考え、これをホッテントリ一覧やNHKのWebサイトを開くという行為に置き換えたのだ。
まあ、前者に関しては玉石混交ではあるが、確実に良い情報が得られるようになった実感はある。ベストではないかもしれないがベターではある。
そういえば、行動心理学でいうと過去に『ハマるしかけ』という本を読んだことを思い出した。
この本は(ついついやってしまう、どうしても続けられない)個人ではなく、(ユーザーに使い続けてもらいたい)サービスの目線で書かれたものではあるが行動心理学を礎としている点は同じである。
行動心理学について書かれている実用書であれば他にごまんとあるし、もしかしたら他にも読んでいたかもしれない。
きっと大事なのは、それらの本のエッセンスを自分ごととして無意識にでも意識的にでも役立てることなのだろう。私の場合はどうやら無意識にはできなさそうなので改めて、これらを知識として意識的に活用してライフハックしていきたい。
*1:特に下世話なものだったり眉唾な情報を取り上げているものだったり