継続を仕組み化する『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』

www.amazon.co.jp

全編で9時間超えの作品となるが二周聞いた。ここ数ヶ月は1.5倍速でAudibleを聴くこと自体を習慣化していて、通勤時や家事や運動をしているときなどのちょっとした楽しみとなっている。

Audibleアプリで計測されている再生時間を見ると、平均して毎日1時間は聞いているようなので、

9(h) * 2 / 3 * 1 (h/day) = 6 日

との計算から、一周聴き終わるのには一週間弱を要していることになる。記録したわけではないが、体感としてもそんなものかなという感じである。

ここでは聴き終わった作品に対して費やした時間を計算したが、同じ式を使えば未知の作品に関しても所要期間の見積もりを出すことができる。これは習慣のよいところである。

また隠れた示唆としては、所作の一つ一つは大したことでないにしても、プラスとなることを続けられれば、確実に積み上がっていくことである。

実際、私も聴いた作品にかかる時間一つ一つを特に意識していなかったのだがこの記事に着手してはじめて、なかなかに長い作品を二度も聴き終わったのだな、という実感が湧いてきた*1

この現象を本作では「Atomic Habits(最小習慣)」の積み上げとして紹介している。

これはまさしく継続は力なりといったところで、一方でそれは分かっていてもなかなか実行できない、ということも少なくないだろう。こうした「言うは易し行うは難し」な罠に対して、どう対処すべきかについてももちろん本作で言及されている。

目先の対応のみならず、「一度は習慣化したけど、いつしか目標自体に飽きてしまう」といった中長期的に直面するだろう状況にも言及されているのがありがたかった。

英語学習にしても運動にしても何度か習慣化したことはあるのだ。ただ、それが半年、一年と経っていくうちに自然にしなくなってしまうというのはもしかしたら皆さんにも経験があるかもしれない。

本作ではこうした習慣全般に関わる事象やその原因、そして取り組み方・ハックについて、体系立てつつも事例も交えて紹介されている。聴くたびに気づきのある一本である。

*1:もっとも、だからなんだという話でもあるw