『アジャイルプラクティスガイドブック』を読んだ

備忘・参照用にペタペタ付箋を貼っていたらこうなった

アジャイルプラクティスガイドブック チームで成果を出すための開発技術の実践知

発売前から気になっていて、7/20頃に届いたものをつい先日読み終わった。XでPostするには長くなりそうだったのでこちらに所感を書いてみる。

  • 一般にアジャイルプラクティスと認識されていないものも含めてチーム開発で押さえたいポイントが網羅されていてよかった。
  • 既存の知識とdiffをとった時に、テスト周りは知らないことが多かったので勉強になった。例えば、下記。
    • 検証(Verification)と妥当性確認(Validation)の観点
    • よくないテストコードのパターン例 (名前がついていることを知らなかった)
    • 「技術的負債」の言語化例 (CSPO研修でTechnical Quality / Undoneを学んでいたところに引き出しがさらに強化された)
  • ところどころに例示が可能な図表や一覧表が載っており、適宜リファレンスとして引用できそう。
    • 先述のよくないテストコードのパターン例
    • 「協働作業」の言語化
    • よくあるチーム構成
    • ムダの種類
  • 開発プラクティスでは言語別の具体例が紹介されているので、業務でスクラムやリーンがピンとこない層にも紹介しやすい。
  • 若手層/チームに参考図書を求められることがあるが、個人軸なら『プリンシパルオブプログラミング』、チームで読書会するなら本書かな、という感想。
    • ソフトウェアエンジニアのキャリア初期だと「まずは自身の技術力を伸ばしたい」という声を聞くことが多い。そのニーズに十分応えた上でチーム開発にも目を向けてもらえそうなのが良い。
    • そして、チーム開発の機運が高まったところで『SCRUM BOOTCAMP THE BOOK』をおすすめするというジャーニーを描けそう。
  • 実際につい先週、支援先のチームに本書を紹介してみた。これからどう反応があるか分からないが、感触は悪くなさそうでアジャイルコーチとして伴走していきたい。

何より支援をする立場としては、こうした本が継続的に出てくるのが、紹介する際の先方への説得力にもなってありがたいと感じる。