のらりくらりと働く

皆様はどういう働き方をされていますか?
 
定時出社・定時退社、裁量労働制、シフト制……働き方のスタイルはそれぞれあると思います。

私のようなエンジニアという職種においてはサービスを作るのが仕事なわけですから、押さえるべき予定は当然押さえるにしても、それ以外の部分は裁量に任されていることが多いのではないでしょうか。
 
私の場合は土日も関係なくやってみたり、一方でちょっと気分転換に平日の日中からジムで汗を流してみたり、お知り合いに会いにいくためにリモートワークしてみたり、2:00くらいまでやって今日は早いねーとか同僚と笑いながら引き上げてみたり、と思ったら翌日は出社が14:00くらいになっていたり、自宅でリモートワークしてみたり。
 
たかがフリーランス、されどフリーランス。自分と企業の関係はフェアであるべきだろうということでエクスキューズしていますが、その会社では雇用形態なく皆さん自由に働かれているので、もしかしたら会社のカルチャーなのかもしれません。

とてもありがたいのが、あくまで成果だけで仕事を見ていただけることです。会社を成功させる貢献という軸のみで考えていただける。緊張感はありつつ、手段は一任していただける。

それは期待されている成果を出せなければ報酬を下げる、もしくはクビということなのですが、逆に言えば私から会社に見切りをつけることも原理的には可能(やりたくないですが)。そんな対等な関係性がなんだか私にとっては非常に分かりやすく感じたのです。

スタートアップにおいて、スピード感が大事だとはよく言われます。
 
が、残念なことなのですが私個人でいうと、素早くコードを書くことがそんなに得意ではない、むしろ実装スピードの軸で言うとおそらく平均より劣っているのではないかと思っています。

それでもプロフェッショナルの集団に加えていただけているのは私に別軸での価値があるから、あるいは価値を出すことを期待されているから(なのかなぁ)、と考えることがあります。

ピーター・ドラッカーは組織を「強みを活かして、弱みを消す手段」と定義しています。

この定義を正と考えるならば、実はスタートアップにおいては一人ひとりに必ずしもできなければいけないのではなく、組織すなわちチームとして大事とされている要素、スピード感を出していければ良いのではないか、とそんな仮説が立てられるわけです。

スタートアップで大切なのは何もスピード感だけではありません。

ポール・グレアムは「スケールしないことをしよう」とスタートアップの初期のホスピタリティが大事だと語っていますし、LiBの松本さんは「創業オーラを掴むために、初期の打ち出し角度が大事」だと書かれています。
 
会社をスケールさせるには資金調達のスキルも大事になってくるかもしれず、おそらく、これらの要素は一人の人ではとてもカバーできない範囲にわたっているのではないでしょうか。

そして、弱みを消して強みを活かせるようにしていくのが組織ならば、スタートアップのフェーズ毎に必要な強みを持つメンバーが軸となりチームとして乗り越えていければ良いのでは、と考えています。

だから、私には私の強みがある。そう自信を持って、コトに取り組みたいものです。

とはいえ、それを言い訳にゆっくりのんびりやって良いという話でもないので、ここは会社を成功させる上で意識していきたいですね。

のらりくらりと働きながらも、真剣です。