スタートアップという選択

「どうしてスタートアップで働いているんですか?」

自身がスタートアップで業務委託という形でお仕事させていただいている関係で、規模やステージは様々あれどスタートアップ企業で働かれている方とお話する機会が多いです。

一方で、私が就職活動をしていた4年前、2012年頃は同期を見渡すと大手企業(メーカー系、SIer等)とスタートアップ(ベンチャー企業と呼ばれていました)で半々くらいの割合で進路が分かれていたと記憶しています。

今でこそ、スタートアップ企業という選択肢が市民権を得てきた感じがありますが、それでも「安定」という言葉から程遠い環境に何故いるのか、個人的に興味があって様々な方に冒頭の問いかけをしてみています。

すると、返ってくる答えは千差万別でこれまでには例えば、

  • インターンシップ先の一つとしてスタートアップで働いていたら気づけば社員になっていた
  • 文系の大学に通っているけれど、エンジニアリングをやりたくてスタートアップの世界に飛び込んだ
  • 大企業に勤めていたが数年後の先が見えてしまい、実力主義を求めてスタートアップに転職した
  • マネジメントがやりたくなくて現場でバリバリ仕事したくてスタートアップに飛び込んだ

などがあったと記憶しています。程度はありますが皆さんハチャメチャですね。

ちなみに私の場合は、言い訳のきかない環境に行ってみたいと思ったのがきっかけでした。

私は新卒で一部上場企業に入社したのですが、当時は特に覚悟らしいものも持っていなかったので、会社に対する漫然とした不満が出る、いわゆる大企業病にかかってしまっていました。

その折、役員の方につきっきりで一週間帯同する機会を得たのですが、その方はグループ会社の社長もされている方でした。

意図としては役員の方の働き方を見せることで働き方の目線を上げ、会社への貢献を意図していたのかもしれませんが、そこで得た前向きなオーラにあてられて、その時に自分が口実に逃げていることに気づいたのです。

それで社員数が10人以下のスタートアップに飛び込んだのですが、ついにはそこも卒業してフリーランスという選択をしたわけですから文字に起こしてみるとなかなかにハチャメチャなものです。

このように傍から見るとアホなことをやっているわけですが、私個人としては決断をするたびに度胸がついた、あるいは吹っ切れた感じがしています。

一つの変化のバロメーターとして、仕事に対する愚痴が出ているかどうかがあるのではないかと個人的に考えています。
 
本気でコトに取り組めているのであれば、そもそも生き残ることや期待に応えることにフォーカスせざるを得ないため、余裕がなくなってきます。

そうすると様々なものを犠牲にすることを迫られるのですが、実際問題として愚痴や建設的でない批判などは早い段階で切り捨てられる気がしているのです。

今働いている環境が楽しい、情報を集めた上であえてその選択をされているのであればよいのですが、もし読者の方におかれまして、何らかのモヤモヤや疑問を感じているのであれば、そのままにしておかず是非つきつめてみることをオススメします。

その際に、スタートアップというのも検討に値する選択肢として考えていただけると、私としてはスタートアップ仲間が増やせるのでありがたいです。

せっかく人生の多くの時間を費やして働くわけですから、納得感を持ってやっていきたいものです。

なお、蛇足ですが私個人的にはプライベートの時間はなるべく犠牲にしないように、大事にするようにします。
 
アイドルのプロデュース(ライブ参加)が本業ですからね!