エアコミケ2の裏方をお手伝いしていた

改めまして、今年もよろしくお願いします。

2020年暮れは例年恒例のコミケがないということで「やれやれようやく真っ当な年末年始を送れるぜ」と思っていたのですが、ひょんなことからお声がけをいただき、当日Twitterの運用をやることになりました。今年の年末はゆっくりできるね、という発言自体がフラグだったんですね、わかります。

twitter.com

「マジかよふざけんな」との言葉とは裏腹に嬉々とした表情で、これはコミケスタッフあるあるかとは思っていますがマゾかな?という心持ちで業務にあたっておりました。

参考: EOF2019での話はこちらから

エアコミケ2の体制

平常時のコミケであればコミックマーケット準備会というボランティア組織が主体となって運営しているのですが、エアコミケの場合はちょっと特殊で準備会の中でも有志が集まって企画・運営しています。つまりコミケなんだけども、必ずしも通常のコミケと同じ組織体制というわけではなかったのですね。

前回5月のエアコミケ*1での振り返りや反省を踏まえ、オンライン開催を前提として推し進められたのが今回のエアコミケ2であると認識しています。

私としては普段のコミケで業務をご一緒している関係から、その中でWebやSNS運用セクションとして手伝ってもらえないかとお声がけいただいた経緯となります。お声がけいただいた達さんありがとうございました。

自分なぞは当日+αにひょろっとMTGや業務に顔出してるくらいのものですから、エアコミケ2生放送にも出演されていましたが、岡安さんはじめとした企画推進を担当された方々には感謝の気持ちしかありません。大変お疲れ様でございました。

Twitter運用の裏側

私自身はそんな温度感でジョインしていたものですから、手探りしながらTwitter発信しつつ、全員にとってやりやすい運用スタイルを模索し続ける2日間でした。

やることは生放送番組や公式Twitterで取り上げるツイートの発掘と、必要であれば公式Twitterでリツイートもしくは言及する、というシンプルなことなのですが実際やってみると結構考えなければならないことがあることに気づきます。そもそも個人個人だとアンテナは偏ってしまいますから、スタッフ全体のアンテナを借りてあらゆるテーマをウォッチできるようにするのがベターです。

またツイートが集まってきても、エアコミケ2のスタッフ組織として実施する以上は寄せられたツイートを(原則的には)ノーチェックで通すわけにもいきません。スタッフ内での合意、キーマンによる牽制が効く状態および公式Twitterとして取り上げて問題ないか・取り上げるジャンルが偏りすぎていないかを可能な範囲にはなりますが総合的に判断しないといけないのです。

もともと粗々のフローはありましたが細部に改善余地があるところも見られ私としては2日の中でTwitter運用をやりつつ、できそうな部分については業務フローや仕組みを作り上げていきました。

特に仕組みの部分はSlackやスプレッドシートが導入されていたので、私としては手を出しやすく幸いでした。

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スプレッドシートのイメージ

オンラインイベントあるあるだと思うのですが、スタッフ自身も知らないうちにイベントが終わってしまうことも懸念されました(みんな肉体は自宅ですからね、、、)。そのためまずは、メインのコミュニケーションツールであるSlackの盛り上がり感の演出に着手しました。

具体的には、とにかく(多少うるさいくらいにでも)botによる自動投稿を増やすことでした。その中で各スタッフが各人気になっているツイートを投稿しやすい下地づくりを意識しました。

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はじめにこんな投稿をしておいて……

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1時間おきにリマインドする作戦

投稿ツイートについて基本はスプレッドシートで管理されていたのですが、モバイルでの操作だとスプレッドシートへの記入は面倒くさいのではないか、という仮説を立てました。そこでより気軽にツイートを報告できるようSlackのワークフロー機能を試してみたり。

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Slackフォーム記入をhookにSlack通知&スプレッドシート反映

反対にそれだとスプレッドシートに直接記入されたものをSlack側から検知できないので、スプレッドシートに記入された際にSlackに投稿するようなGASを書きました。楽しかったです。

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Slack↔︎スプレッドシートの連携を実現

その対応の中でSlackのIncoming Webhook周りが変わるらしいという情報も得ましたが、時間的制約のため今回は試さず。

合議の部分は一定の裁量を持たせてもらいつつも、特別に審議が必要なものは相談・スタンプベースのコミュニケーションなど大きなトラブルはなく進行できたかな、と思います。

エアコミケ2当日は雑談用にZoom部屋が用意されていて、コミケを支えているキーマンの方々に相談しやすかったのも非常に助かりました。私自身ペーペーなため最初はTwitter発信におそるおそるだったのですが、多くの方に「まずはやってみよう」背中を後押しいただくことでなんとか行うことができました。ありがとうございました。

自宅でコミケ気分

流石にコミケはリアルで集まらないと難しいのではないか、と私自身思っていましたが、このようにして各所と相談・コミュニケーションしながら過ごす2日間は普段のコミケと遜色のない体験となりました。

次回以降、コミケ開催がどのようになるのか現段階では不透明な部分もありますが、エアコミケを通じて得られたノウハウを可能な限り本編にもフィードバックできれば素敵なのではないか、と思う今日このごろです。

ともあれ、関係各所のみなさま、そして何よりエアコミケを盛り上げてくださったすべてのみなさまに感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。

*1:こちらは私個人としては特に絡んでいないのですが、リアル開催中止発表からの準備期間もなかったのでバタバタだったと聞いています。