最近は業務上でプロダクトマネジメントの知見が必要なことがあります。知識的なところはではWebや書籍からインプットしているのですが、では実際にみなさんどうしているのだろうというところを学ぶべく参加してきました。
会の雰囲気
このミートアップは元々オフ会というところから派生したらしく、会の進行の節々からカジュアルな雰囲気が感じられました。いわゆる勉強会やセミナーのように発表者がいて聴衆がいる、のようなはっきりとした(固い)分け方ではなくプロダクトマネジメントという同じ興味を持つ仲間が集まり話せる場、というのが近いでしょうか。
発表を聞く時間と話せる時間(ワールドカフェ)が程よく配分されており、20:00開始から全体でも2時間と夕食後に気軽に参加できることを意識したような構成でした。
発表内容の紹介
今回はこんな発表がありました。
15分発表枠『兼任の多いスクラムチームがよりよく回るように工夫したこと(フルリモート環境)』 by マネーフォワードケッサイ株式会社 まるさん
最初の発表はマネーフォワードケッサイのまるさん(@Cat_Maru)から。ご当人が所属するチームをいかに回るようにしたか、という経験のお話をされていました。
スクラムイベントを最小限に絞る・参加メンバーを絞るなど、厳密にスクラムというにはなかなか挑戦的な試みにも見えたのですが、リソースや環境(リモート下)という制約がある中で、いかにチーム開発を回すかということに対して試行錯誤している様子が伝わってきました。
LT枠(1)『リモートでもできる!オンラインユーザーインタビュー』 by 株式会社Timers 鈴木健太郎さん
LTの一本目はTimersの鈴木健太郎さん。家族成長スマホアプリ Fammを開発されているとのこと。コロナで対面が困難な条件下で、いかにユーザーインタビューを行うのかの具体的な手法について紹介されていました。
どのオンライン会議ツールがおすすめなのかだったり、画面を共有しながらの観察が難しいので思考発話法(考えていることを逐一声に出してもらう)を活用するのかだったり、まさに実践から得られた知見をお伺いできました。
LT枠(2)『急成長SaaSでの 1人目PO/PdMとして働いた1年』 by 株式会社RevComm 重城聡美さん
株式会社RevCommのじゅうじょうさんによる発表。シンガポールからのご参加とのことで、オンラインならではですね。
内容は昨年、一人目のPdMとして入社されてからプロダクトマネジメントの土壌を作っていくまでの奮闘記で、プロダクトロードマップはコミットメントではないという言葉がすごく腹落ちしました。
ロードマップを提示すると、どうしてもそれだけが一人歩きしてしまう。だから、ロードマップはあってもあくまでロードマップで、コミットメントでないよと社内にわかってもらうことが大事だと。ツールや仕組みを活用しつつも関係者と適切にコミュニケーションをとりながらプロダクト作りしていく姿勢は示唆に富んでいるなと思いました。
ワールドカフェ
発表の後は、全員参加のワールドカフェが行われました。
要は各々関心のあるテーマで全員話せるくらいの人数が集まって話すという取り組みで、テーマごとに4, 5人に分かれて15分間 × 2セッション行われました。実施にはZoomのブレイクアウトセッション機能が使われました。時間が限られている中でしたが互いの紹介も含めて各々の関心ごとについてお話しすることができました。
総評として、初参加でもカジュアルかつコンパクトに参加できるのがとても良い会だと思いました。一方でより深い関係性を築ける(かもしれない)という観点では、会が終わった後にそのまま飲みに行けないのがちょっと物足りないところでもありました。
これは(おそらく常連の)みなさんもおっしゃっていたことで近い将来、オフラインの会合が戻ってきた際に、お酒の席も含めてまた遊びに行けるとよいなと思います。