「働く」ということのメタ認知からハッカー文化までを紹介する『その仕事、全部やめてみよう――1%の本質をつかむ「シンプルな考え方」』

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各所で取り上げられているあまりにも有名な一冊。

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実は著者とは大学院時代の講義(「高度ICTリーダーシップ特論」)で交わる機会があり、それ以降ネットでお見かけする度にすごい方なんだなぁと陰ながら追っていた立場だったりする。自分のキャリア以前に会っている「すごい人」枠である。

内容は簡素で隊長(やまもといちろう氏)も言及している通り、読み終わるだけであれば短時間でできる。実際に個人的にはさくっと一読できたという読後感が残っている。

「その仕事、全部やめてみよう」というキャッチーなタイトルはついているが、本書は別にいかに仕事量を減らすかという点にフォーカスして書かれたものではない。

どちらかというと大企業とベンチャー会社、プログラマーと経営者、様々な立場や環境を経てきた筆者の多角的な視点を書籍として明文化、体系化したものに見える。

本書のプログラマー風林火山という話、諸先輩方が何度か言及していたこともある有名な話。性格診断的に自分がどのタイプか考えてみるのも楽しい。

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一読はしたものの、合理的な著者が本にしてまで伝えたい根源的な要素が詰まっていると考えるとそれだけでは十分に吸収しきれていない気もしてくる。今度出るらしいAudible版で再度触れてみたいと思う。