2020年の振り返り

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

社会人になってから恒例と化しつつある、振り返りと抱負設定をしていきたいと思います。書き始めてみたら長くなってきたので、まずは2020年の振り返りのみ。

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2020年は年初に立てた個人目標以前に、未知の感染症流行に始まる社会の情勢変化、足元では在宅勤務や巣ごもりの常態化や大人数がいるところの敬遠など語り始めればキリがないほどの動きがあった年となりました。去年のいま時点ではまさかオリンピックが延期するとは考えていなかったからですね。

近年稀に見る「計画を立ててそれを遂行することに向いていない年」だったと思っているのですが、一応、見てみましょう。

現職でのbizdevを達成するために、サービスを少なくとも一個、対外的にリリースする

これはパッとしたことはできなかった部分かな、と思います。

一年思い起こすと仕事の上いろいろとありました。その中で所属部署の名前や自分の役割が変わることもあって、ざっくり整理するとbizdev -(部署名変更)-> creative -(自分の役割変更)-> bizdevという感じに変遷しております。

この点が面白いところなのですが、最初と最後でbizdevという名前は一緒でもやっている内容の性質は違っていたりします。

今の仕事の方が前職Reproでやっていたことや世間一般にbizdevと言われるものに近くその点は僥倖なのですが、一方「対外的にサービスを作る」ということからはちょっと離れてしまっているのも事実です。隙あれば、とも思いますが時間は有限なのですね。

そもそも、私自身がサービスのリリースにここまでこだわるのは、手を動かす感覚から離れていってしまうことへの危機感によるものなのだろうなと思っています。もしかしたら同様に過去コードを書いていて、今書く仕事をしていない方には共感いただけるかもしれませんが。

直近では、手を動かすのは課題解決の一つであり、仕事をする上では自分がとりうる最小の仕事で最大の成果を出すこと(自分が手を動かすのが必須ではない)だとも思い始めています。

ただ、この思想におけるアンチパターンは、普段全体を抽象化して捉えるクセがつきすぎるあまり、実際にやろうとしてみた時にかかる時間的なコストを過小評価しがちなところにあると思います。

現場に出自を持つ自分としては「実際にやっているやつが一番偉い」というリスペクトを忘れることなく仕事していければなぁ、と思うわけです。

もちろん、自分自身としても手を動かすことに向き合いつつ。

健康係数を取り戻すために、週に2回以上の運動を3ヶ月以上続ける

ここに対するアクションとして、かどうだったかは忘れたんですが、確か2月に近所のジムを契約したんです。まあ間もなくして緊急事態宣言に入っちゃってジムも休業しちゃったわけなんですが。

当時の世間の肌感として、何がなんでも自宅内で過ごす、みたいなのがあったかと記憶しています。実際には問題なかったのかもしれませんが、個人的にはまだ知見もないことだったので家の中で過ごしていました。

幸いにもリングフィットアドベンチャーが家にあったので、いくらかはそこで運動していましたが、まあなかなか良い形を見つけられなかったのも事実です。

とかとか、一番昨今の情勢の影響を受けた目標なのでは、と思うのですが、11月頃から始めた毎朝のルーティーンとしてジム通い、もしくは20分間の散歩を取り入れているので一応できてるといって良いのでは?

年末年始ということもあり、一時的に不健康になるとは思われますが、数ヶ月スパンでみると体重も減少トレンドです。

英語を習得するために、カンファレンスで英語での雑談を一回以上行う

結果的にオフラインでのカンファレンスはほぼなかったですね。それらしいものはpixiv Tech Fesが最後だった気がします。

こちらも11月頃から始めた習慣として毎日英語学習をしていますが、実際に話すとなるとまだ心細いです。2020年当初は雑談レベルの英語を想定していたのですが、2020年後半に入りビジネス英会話習得の需要が一気に高まってきました。

仕事での役割の変化にも少し関連するのですが、話せないと今後のキャリアに影響が出そう、という案件が出てきたんですね。

その折にkazuponさんが英会話したいという旨のツイートしているのを見かけ絡んでみたり、そこから話がはじまるような、もしかしたら自然消滅するのかもしれないようなこともあり。

コミュニティなのか、短期集中英会話レッスンなのか分かりませんが引き続き投資は続けていく分野にはなります。具体的なアクションにつながっている分、2020年は進歩があった年でした。

きのこるエフエムで一定の成果を出すためのアクションを3施策以上とる

3施策やったかどうか覚えていないですが、一番大きな活動として同人誌を書きました。

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エピソードのステータス管理にNotionを使い始めました。まだ2, 3エピソードでしか使っていないですが悪くなさそうです。

昨今の情勢を受けて、という点ではきのこるでは地味にリアルで集まってワイガヤすることを是としていた節があったので、これを基本リモート体制に移行しました。それまでのやり方が通用しない、ということで2020年前半はほとんどエピソードをpublishできていなかったのですが、後半には以前同様、月一回ペースでリリースができているかと思います。

あと、きのこる関連で言及しておきたいのは直近の広木さんゲスト回の広木さんによる書き起こしがバズっていましたね。ポッドキャストの方にも多少ではありますが、流入があるようです。ありがたい。

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元々、素朴な疑問をぶつける趣旨でのテーマ選定でしたが、結果として多くの方に読まれているということは(読んでいない人もいるんでしょうが)テーマの切り口としては悪くないのかな、という自信につながりました。

きのこるは私にとって、今のところ最もカロリーの高い(負荷の高い)趣味であることは間違いありません。

その分、自分のやりたいことを反映させつつ、一方関係者とも議論を交わしつつより良いものにしていければと考えております。

有利子負債(奨学金)を完済する

転職によって収入ベースが上がったクチでもあるため、長期の資産形成を考えた時に先に負債を返しておきたいと思い立ち設定した目標だったと記憶しています。

結論から書くと、確かに年収は上がったがそれ以上に天引きの金額が多く、諸々発生しうる費用と合わせて算盤を弾くと「あ、これは一年で返すのは無理だな」と年の途中で気づいたわけでありますw

その中でせめてもの抵抗(?)として、一番利率の高かった(それでもローンの中では超良心的ではある)高専専攻科時代を集中して完済するということを行いました。

おかげで今は毎月の奨学金返済額がちょっとだけ減っています。あと残っているローンは高専本科(自治体の無利子奨学金)、大学院第一種(無利子)、大学院第二種(有利子)の3つ。

高専本科の無利子奨学金は、無利子とはいえ家族以外に連帯保証人になっていただいていることもあり毎月少しずつ多く積み立てることで、今年の10月頃に一気に返せるようにデザインしました。

大学院に通うために日本学生支援機構から借りたものについては、第一種(無利子)第二種(有利子)どちらとも早めに返せれば良いなくらいのテンションで返済しています。

実際に利率は全然高くないことを考えると、将来を見据えた総合的なROIとしては、今躍起になって返済を頑張るよりは同じお金を自己投資に回した方が、仕事の幅が広がり実入りを大きくできるだろうと思い始めています。

継続を仕組み化する『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』

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全編で9時間超えの作品となるが二周聞いた。ここ数ヶ月は1.5倍速でAudibleを聴くこと自体を習慣化していて、通勤時や家事や運動をしているときなどのちょっとした楽しみとなっている。

Audibleアプリで計測されている再生時間を見ると、平均して毎日1時間は聞いているようなので、

9(h) * 2 / 3 * 1 (h/day) = 6 日

との計算から、一周聴き終わるのには一週間弱を要していることになる。記録したわけではないが、体感としてもそんなものかなという感じである。

ここでは聴き終わった作品に対して費やした時間を計算したが、同じ式を使えば未知の作品に関しても所要期間の見積もりを出すことができる。これは習慣のよいところである。

また隠れた示唆としては、所作の一つ一つは大したことでないにしても、プラスとなることを続けられれば、確実に積み上がっていくことである。

実際、私も聴いた作品にかかる時間一つ一つを特に意識していなかったのだがこの記事に着手してはじめて、なかなかに長い作品を二度も聴き終わったのだな、という実感が湧いてきた*1

この現象を本作では「Atomic Habits(最小習慣)」の積み上げとして紹介している。

これはまさしく継続は力なりといったところで、一方でそれは分かっていてもなかなか実行できない、ということも少なくないだろう。こうした「言うは易し行うは難し」な罠に対して、どう対処すべきかについてももちろん本作で言及されている。

目先の対応のみならず、「一度は習慣化したけど、いつしか目標自体に飽きてしまう」といった中長期的に直面するだろう状況にも言及されているのがありがたかった。

英語学習にしても運動にしても何度か習慣化したことはあるのだ。ただ、それが半年、一年と経っていくうちに自然にしなくなってしまうというのはもしかしたら皆さんにも経験があるかもしれない。

本作ではこうした習慣全般に関わる事象やその原因、そして取り組み方・ハックについて、体系立てつつも事例も交えて紹介されている。聴くたびに気づきのある一本である。

*1:もっとも、だからなんだという話でもあるw

ちょっと明るくなりたい時のための作品『あなたはあなたが使っている言葉でできている Unfu*k Yourself』

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まあ自己啓発系の内容ではあるのだが全編聞いても4時間程度なので、さっくりながら聴きして元気をもらうのにおすすめ。

邦題は明らかに原題(Unfu*k Yourself)からニュアンスを変えているが、全般的に物事の捉え方にフォーカスしているのもあり、あながち間違っていないように思う。

自己啓発系とは書いたが、本作では読者(リスナー)に無理にポジティブシンキングを促すものでもなく、むしろ等身大の自分自身を受け入れることを推奨している。

その上で、無意識に自虐してしまうことにつながる要素を排除し、言葉を意識的に使うことで現実そのものに影響を与える技術について言及している。

途中挟まる「私は勝つに決まっている」が連呼されるところなどは、字面をそのままとると洗脳かな?と感じられるが、それもわかった上で聞き流しているとなんだかだんだん愉快な気分になってくる。

大元は書籍として発行されたようだが、Audible版の中では文章を「読む→聴く」のように音声メディア向けに差し替えているように思う。

最近はAudibleを聴くことを習慣化している中で新しい作品を聴くだけでなくお気に入りを再演するということもしている。 この作品もそのエネルギーをチャージできそうだ、という期待を持てる点で、その再演リストに含まれていたりする。

これが令和だ!待望の新作『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』

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桃鉄面白いですよね。物件を購入して資産を増やしていくのが楽しくて学生時代によくやっていました。 確かこれの前にやったのはPS2の『北海道大移動の巻!』なのでもう10年以上前、私の高専時代ですね。

それ以降、なかなかプレイできる新作が出ていないところでハドソンがコナミに買収されたり、桃鉄シリーズ終了のニュースが流れたりもう無理かなぁと思っていたので楽しみにしていました。

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イラストが変わっていたり物件の増資要素がなくなっていたり、個人的にはちょっと残念、もしくは違和感を覚える部分はありましたがじきに慣れました。

先々週あたりはこればかりやっていて、いい感じに時間が溶けました。イベントが現代向けにアレンジされているのはやはり嬉しいですね。

ただタイトルに昭和・平成・令和と入っていますが、ゲーム内でそこを意識する部分は見られませんでした。バリバリの令和。歴史上の人物はたくさん出てきますけどね。

100年(設定ですが、ほぼやること終わった90年過ぎの段階)やってみて感じたことは、ここ10年くらいかな、他のゲーム同様、プレイヤーが一通りやり尽くすのに対して優しくしてくれること。

桃鉄の場合、コンプ要素の一つである全物件占有をやろう、とすると、素直に考えれば一定の運要素も必要になってきます。 突発的なイベントや他プレイヤーの妨害によって、達成目前でやり直しになることもありえると思うのです。

本作の場合、ある時点からCPUが乗っ取りや持ち金ゼロ、ベビーキュラーなどをしてこなくなったり、キングボンビーデストロイ号*1にならなくなったり、スリの銀次が出なくなったりと空気読んでる感が出てきます。

やり込みとしては一種の「ぬるさ」を感じる一方、娯楽がごまんとある中でゲームに費やせる時間・興味は限られてくるわけで*2これも時代かなぁと思ったりしました。 まあ素直に、どこかで区切りつけてやめなきゃいけないなぁ(けどなかなかやめられれない)と思っていた自分にとってはありがたかったです。

桃鉄10年トライアルは私自身、1,2回プレイしましたが、ゲーム内では一位を取れる一方で総資産ランキングではランキングにかすりもせず。

聞く話によるとオンラインのランキングに入るためには、桃鉄本来のシステムである目的地到達を目指してはいけないとのことです。ではどうするかというと、序盤で千葉付近のナイスカード駅に行き、(初回だけ入っている)リニア周遊カードをランダムで引き当てるまでリセマラ。

その後、特定のカード売り場でダビングカードと指定うんちカードを入手、ダビングカードでリニア周遊カードをダビングしつつ、指定うんちカードを目的地に配置することでCPUの目的地到達を妨害し、その間に自分はリニア周遊カードの売却益で現金を増やしたり、物件を買ったりして総資産を増やすべしとのこと。

このサイクルをいかに効率よく回せるかがコツとのことで、もはや桃鉄じゃない何かの作業に変わっているところあたりに令和のスコアアタックみを感じますね。

*1:貧乏神がついているプレイヤーの物件に限らず、プレイヤー周囲の駅の物件を壊してくるタイプのボンビー。貧乏神がついているプレイヤーは資産持っていなかったりするので、むしろ一位のプレイヤーを妨害するボンビーである。鬼。

*2:確かに私もスーパーマリオ3Dコレクションに収録されているマリオシャンシャインは、ある程度はやり込みましたが途中でサンシャインコンプを投げ出してしまいました。毒の川とか無理ゲー。

「働く」ということのメタ認知からハッカー文化までを紹介する『その仕事、全部やめてみよう――1%の本質をつかむ「シンプルな考え方」』

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各所で取り上げられているあまりにも有名な一冊。

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実は著者とは大学院時代の講義(「高度ICTリーダーシップ特論」)で交わる機会があり、それ以降ネットでお見かけする度にすごい方なんだなぁと陰ながら追っていた立場だったりする。自分のキャリア以前に会っている「すごい人」枠である。

内容は簡素で隊長(やまもといちろう氏)も言及している通り、読み終わるだけであれば短時間でできる。実際に個人的にはさくっと一読できたという読後感が残っている。

「その仕事、全部やめてみよう」というキャッチーなタイトルはついているが、本書は別にいかに仕事量を減らすかという点にフォーカスして書かれたものではない。

どちらかというと大企業とベンチャー会社、プログラマーと経営者、様々な立場や環境を経てきた筆者の多角的な視点を書籍として明文化、体系化したものに見える。

本書のプログラマー風林火山という話、諸先輩方が何度か言及していたこともある有名な話。性格診断的に自分がどのタイプか考えてみるのも楽しい。

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一読はしたものの、合理的な著者が本にしてまで伝えたい根源的な要素が詰まっていると考えるとそれだけでは十分に吸収しきれていない気もしてくる。今度出るらしいAudible版で再度触れてみたいと思う。

協力とダンドリがカギ。カジュアルRTS『ピクミン3 デラックス』

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Amazonリンクを張ってはいるが、実際にはニンテンドーカタログチケットを使って入手している。マリオはじめ安定してカジュアルに遊べそうなゲームがリリースされるのはありがたい。

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個人的にはピクミンというと(CMで散々聞いた)『愛のうた』が頭の中に流れるのだがもうあれから20年経っているらしい。なんと。

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そして、そこまで親近感を覚えながら実はピクミン初プレイである。GCを持っていなかったのである。 調べると本作は「DELUXE」とついているように、2013年にWii U向けに発売された『ピクミン3』の要素追加版とのこと。

特になんの準備もないまま、強いていうなら「オリマー」の名前はマリオから来てるんだぜくらいの前知識でやったのだが一通りのストーリーをクリアした。面白い。

基本は限られた時間(20分程度)の中で、敵を倒したり、お宝(果物)や指定のオブジェクトを運んだりするゲームなのだが操作の腕によって被害を最小限にすることができる。 それで進行上は条件をクリアしていても、ピクミンの被害を最小限にしたり、お宝をできるだけ集めてきたりとついつい効率性を求めてやりすぎてしまう。あかんやつや。

最大3人いるプレイヤーを巧みに切り替えながらそれぞれ役割分担しながらミッションを進められるので、結果にゲームの上手さがもろに出る。

ピクミンをやっていて、これどこかで見たゲームスタイルだなと思ったら、学生時代、放課後に飽く程やりこんだ『Age of Empires』をはじめとしたゲームだった。

キャラクターをそのまま操作するのではなくリーダーを介して行う、並列作業数も概ね3までという制約はあるが、資源を集めたり敵を倒したり、敵との相性があったりする様子はまさにRTSである。

一通りクリアしたので次はコンプを目指しながらも、極限を追求しながらやり込むと永遠に時間が溶けるやつやーと留意しながら、一応の節度を持ってプレイしている。

もう意志力には頼らない。無意識を才能に変える。『ぼくたちは習慣で、できている。』

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リコメンドきっかけで聴き始めた一本だが、当初の期待以上によかった。

習慣をテーマにしたこの本では習慣は次のような要素で構成されていると紹介されている。

  • トリガー
    • 時間
    • 場所
    • 心理状態
    • 直前の状況
    • 一緒にいる人
  • ルーチン
  • 報酬

そして、やめたい習慣の場合はこれらを特定、作りたい習慣の場合はこれらを作ることを述べている。つまり、続けたい習慣であればトリガー部分を作り出すことが、やめたい習慣であればトリガーとなっている要素を特定し、そのハードルを上げることが重要となる。

意志力という曖昧な概念にその責任を転嫁し、毎度敗れていた(いる)私にとっては目から鱗だった。

きのこるエフエムの収録でらぷらぷさんとお話した際は「自分を信用していない」と言っていた。彼がなぜ規則正しく毎日を送り、特に毎朝5時起きできるのかという疑問に対しての回答だったと思う。

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行動を意志ではなく習慣で行なっている様子は、まさにこの本の内容とリンクしていた。一日の時間割という概念も、時間割通りに動くというよりはむしろ起床をトリガーにして習慣を発動、その習慣の終わりをトリガーにして次の習慣を開始……というサイクルを続けること(本書内ではチェーンメイクと呼称されている)で結果的に、一日が時間割のようになることを理解できた。

本書に近いテーマを取り扱ったものでいうと、以前、続ける技術という本を読んだ。

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二つの本で共通しているのは、何かやりたい・やめたい物事があった時に行動心理学の側面からハードルを下げる・上げるというテクニックであるが、習慣本でさらに唸ったのはそもそも意思力を必要としない仕組みを作るという概念だった。

振り返ってみるとこれは確かに心当たりがあった。自分には耳からのインプットが性に合っているらしく、通勤中や入浴時、料理をするときなどに好んで音声コンテンツを聴いている。本書などはその一例だ。また最近では意識的に長時間入浴しており、防水のKindleを風呂場に持ち込んで積ん読の消化を行なっている。

これらの行動は狙ったわけではなく半ば無意識にやっていたのだが、確かにルーチンになっている。そして以前に比べ幅広い知見を得ることができている。

この習慣化のメソッドを他の物事に意識的に適用すればあらゆる希望を達成できるのではないか。読了後の一時の興奮のようにも思えるが、AudibleやKindleができているのだから、ちゃんとできるという予感もしてきた。

試しに半月前からプライベートの日記をつけはじめ、一週間前から早起きするようにしているが、上手くいきそうな手応えが確かにある。

私にそんな行動変容を促してもらえた点ですごく良い本であるといえる。